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生まれる。 [2011年4月期]

【TBS】 毎週金曜放送 (4/22~6/24) [22:00~22:54]

[雨] 第1話
いまさら高齢出産は危険を伴うと言われても周知のことだし、どこか時機を見誤った(制作陣は話題になると踏んだ)形だけのヒューマンドラマの印象を受ける。まさか浩二(中島健人)が本当に白血病で、ドナーチャイルドの話にするつもりなのか。

[曇り] 第2話
愛子(田中美佐子)が出産を決意する回。産婦人科医(大杉漣)が語る 命の誕生と高年齢出産の考え方は独創性があり、引き込まれるが(エッセイ的な面白さ)、それ以外の部分は説明的な台詞(教科書的なつまらなさ)と、ありふれたリアクションに終始。

[雨] 第3話
出産にまつわる取材結果と感想を述べたような構成は今回も変わらない。他人に卵子を提供してもらって妊娠した女性の話も、現場レポートとしては興味深いが、それに対する愛美(堀北真希)の感想(嫌悪)や、美和(戸田恵子)の意見(共感)は紋切型。本筋へのリンクも弱い。

[雨] 第4話
羊水検査の危険性と意味、ダウン症についての考え方を羅列しただけ。取材したことをそのまま台詞にするのでは通販番組の「使用者の感想」と変わらない。息子たちが抱える問題(普通のドラマ部分)は一向に進まないし…。

[雨] 第5話
ダウン症=知的障害は偏見だと訴えながら、合併症や筋緊張低下の症状についてのみ治療法や専門家の希望的意見を並べ、知的障害については一切触れない歪んだ構成。「自分が出した答えだけが正解じゃない」という作中の台詞がそのままドラマに跳ね返るのは皮肉なもの。

[雨] 第6話
羊水検査は必要だと主張していた愛美(堀北真希)が、医師(大杉漣)の言葉で否定論者に変貌する様は、まるで洗脳のよう。太一(大倉忠義)が実の子ではないとして、差別的な発言を繰り出す周囲の人間の描き方にしても、すべが短絡的で薄っぺらい。

[曇り] 第7話
美和(戸田恵子)の入院で「子宮摘出」の情報を、浩二(中島健人)の白血病再発で「骨髄移植以外の治療法」の情報を、留美(西村知美)の不妊治療に絡めて「特別養子縁組」と「児童養護施設」の情報をそれぞれ説明するためのストーリー展開は、もはやドラマではない。

[雨] 第8話
「妊婦から骨髄移植することはできない」と言うだけで、臍帯血移植のことにまったく触れない医師の描き方は現実に即しているのか…。少なくとも、産婦人科医(大杉漣)が提案して、白血病の担当医が触れずじまいなのは受け入れがたい。

[雨] 第9話
病状が好転しない浩二(中島健人)以外は全員 問題が解決し、前向きに歩き出すのだが、それぞれが「感想文を書いてきました」的な台詞で「生きていること」「命の大切さ」「出会いに感謝」などを淀みなくしゃべる 気持ち悪い60分。先生に誉められる作文の読みあいっこのよう。

[雨] 第10話(最終回)
このドラマの作りからして、すべてがハッピーエンドになることはわかり切ったことだし、最後は「生んでくれてありがとう」のオンパレードになるのも予想通り。そこまで覚悟していても、子供たちが母親に感謝の言葉を述べるシーンでの、クサい芝居(自然な会話を意識しすぎ)には耐えられない。
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