ドラマ関連ニュース |
第1話 1つだけ残念な点を上げれば、当事者である男子生徒の発言がすべて事実であることの保証がない点。生徒が嘘をついている可能性(学園ものに多いパターン)を排除しておかなければ、せっかくの理屈も揺らいでしまう。 鈴木先生(長谷川博己)はクラス編成を自身の教育理念の「実験の場」としてとらえているのだから、たった一言、今回の問題は「生徒が嘘をついていない前提」で解決策を探る、とさえ つぶやいてくれればそれでよかったのだが…。 |
第3話 どうもこのドラマには制作陣と視聴者の間に認識のズレがあるように思えてならない。亡き友の子供たちを引き取って育てている護を「いいやつ」だと認識している視聴者に対し、制作側は子供を育てるのだから「父親」だ。「父親」ならば立派に育てろ、と護の不出来ぶりを責める話にしてしまっている。 これは仕事一筋で子育てには無関心だった父親が奥さんに先立たれ、男手ひとつで子供たちを育てなければならなくなった場合の描き方だ。あるいは、ある日突然「あなたの子供たちです」と、昔の女から子育てを託される男のパターン。 いずれも、男の側には「子供を育てる責任」があり、その責任を受け入れざるを得ない状況に置かれた場合の話であって、今回の『マルモのおきて』とは明らかに違う。 「いいやつ」の護に、「子育ての義務」を押しつけて、責任を果たせと作者が尻を叩いてしまうから、それは違うだろうと思えてしまうのだ。 |
第7話 このドラマがつまらない最大の原因は、「結婚相談所の職員と会員の交際は禁止」というルールが、恋愛ドラマとして主人公の枷になっていない点にある。 6話で、禁を破った職員が解雇されたという話が出るが、それで「クビになっては大変だから、2人は恋をあきらめるしかない」と思う視聴者がいるだろうか。 実際、今回のエピソードでは純平(香取慎吾)が春菜(黒木メイサ)に退会を勧めたり、自分が退職すると言い出し始めている。その程度で打開できる「困難」であると、ドラマ自体で明かしてしまったのは皮肉な結果だが、それを2人の障壁として振りかざしてきたのが、これまでの『幸せになろうよ』だ。観ているほうがシラけるのは当然だ。 |