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おみやさん8 [2011年4月期]

【テレビ朝日】 毎週木曜放送 (4/28~6/23) [20:00~20:54]

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[雨] 第1話
「あなたに助けられたのは2度目ね」の台詞で、本当の親子関係と過去の犯罪が明るみに出る構成は悪くないのに、1度目の救済は「罪をかばって偽の目撃証言をした」ことで、2度目は「罪を犯した子供を自首させた」ことというのは矛盾していないか…(それが親の愛情だと説いたところで)。

[雨] 第2話
仕事一筋で家庭を顧みなかった父親を憎む娘(母親の死を父親のせいにする)のキャラクターに新鮮味はなく、卵焼きの味付けがキーポイントになるストーリーは陳腐そのもの。少しぐらいオリジナリティを出そうとは思わないのか。

[曇り] 第3話
桜の枝を握って死んでいた青年の父親が「桜守」で、父親を嫌っていたという話が出た時点で、本当は父親を慕っており、枝を折ったのは別人だろうと誰でも想像がつくのに、そのままの話にしてしまう体たらく。桜を守って殺された息子と、桜を守って人を殺めた父親の対比をなぜ台詞で示さない?

[晴れ] 第4話
踏切でうずくまった女子高生を助けた美談が、犯罪がらみで「電車のダイヤを遅らせたくなかったから」で、女子高生もまた美談で救われたため「自殺できなくなった」という裏の事実が秀逸。2人の再会も、人情ものとしてうまくできている。岩下悠子、久々の傑作。

[晴れ] 第5話
暴漢に襲われたふりをした警察官の動機は納得できるように描かれているのに、鳥居(渡瀬恒彦)がそれに気づくキッカケがなく、いきなり実験(通報時間内に襲撃現場まで移動できるかどうか)をしてしまうのは作者の勇み足。大型犬のリードを操るには軍手が必需品というのは気づかなかった。

[曇り] 第6話
人差し指と小指を立てて死んでいる被害者を見た鑑識の人間が「ダイイングメッセージですね」と言ってみたり、野球部員全員が犯罪に絡んでいることを鳥居(渡瀬恒彦)が最初から見抜いていたり、ミステリとしてはかなり低レベル。人情ものとしても、森下直が書いたとは思えない普通の作品。

[雨] 第7話
新しい事件が起きて、鳥居(渡瀬恒彦)が過去の事件を思い出す(関連づける)いつものパターンを変えたのは評価できるが、鳥居が出会った老婆の「初恋の人探し」の過程で次々と手がかりが転がり込んでくる展開は、逆に不自然さが際立つ結果に。犯人の断定や、盗作の証明が単純なのも問題。

[晴れ] 第8話
「横暴な経営者」と「部下思いの社長」の2つの噂がある被害者に、「殺意」と「憐憫」の2つの感情を持つ容疑者の組み合わせは、期待したほど面白くならなかった。しかし、人を変えるのは「憎しみ」や「悪意」ではなく、他人からの「尊敬」や「期待」だという指摘にすべてが吹っ飛ぶ。

[雨] 第9話(最終回スペシャル・第1部)
身内に前科者がいることで結婚を断られるのならまだわかるが、そのために(結婚できなくなるから)縁を切ってくれと言い出すのは、確執のための確執(ドラマのための設定)に見えてしまう。冒頭の痴話ゲンカから過失致死へのシーンが、映像による叙述トリックだったのは評価。

[晴れ] 第9話(最終回スペシャル・第2部)(最終回)
貧困と絶望から母子心中を図ろうとして、あとを追えなかった息子の後悔と、運命の皮肉が深く胸をえぐる。普通に「死ねなかった」でも感動できる描き方だったが、死ぬ前に母親の死体が見つかってしまったことで「殺人事件になった」という視点の変化が(ミステリ的に)素晴らしい。

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