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犬を飼うということ ~スカイと我が家の180日~ [2011年4月期]

【テレビ朝日】 毎週金曜放送 (4/15~6/10) [23:15~24:15]

[曇り] 第1話
捨て犬の殺処分と、会社のリストラ業務を同じものとして とらえたのは発見。その上で、1匹の犬を助けた娘と、1人だけ救済しても仕方がないと会社の指示に従った父親の姿を対比させるうまさ。惜しむらくは、そこに至るまでの描写(特にリストラに関するやりとり)があまりにも陳腐だったこと。

[雨] 第2話
金銭的な問題で犬は飼えないように描かれているのに、その部分を解決せず「やっぱり飼います」で終わってはドラマにならない。ラスト数分のカタルシス(前向きな気持ちに浸る)のために、母親(水川あさみ)の怒鳴り声と、居丈高な獣医(杉本哲太)の説教を我慢するのは苦痛。

[雨] 第3話
スカイ(犬)にとって眞子(久家心)が母親だという指摘をするのなら、眞子と母親(水川あさみ)の関係をシンクロさせて描いてほしかった。本郷一家がマンションを退去しなければならない問題が(犬を飼ってはいけない)、眞子の迷子騒動を受けてどう決着したか描かずに終わるのは無責任。

[雨] 第4話
家が貧乏なのは自分が生まれたせいだと息子(山崎竜太郎)が思っていたことから起きる問題なのだが、それなら親がうっかり口を滑らせた(子供が誤解するのも無理はない)レベルの具体的なエピソードが必要。なんのきっかけもなく8才児が「そう思っていた」では説得力に欠ける。

[曇り] 第5話
スカイの飼い主が見つかる話は避けて通れないところだが、その上でいかに納得できる「犬を手放す理由」が用意できるかが勝負。犬に腫瘍が見つかり、飼い主の息子も悪性腫瘍に侵されていた(犬が先立つ姿を見せられない)という展開なら傑作だったのに、実際は足が悪い設定で関連なし。

[雨] 第6話
スカイにセラピー犬のような役割を負わす話になるのかと思ったら、あっさり終わって、勇次(錦戸亮)と幸子(水川あさみ)がそれぞれバイト契約を解除され、眞子(久家心)は無理やりイジメられる強引な展開に。本郷家に降りかかるピンチだけで、視聴者が食いつくと思っているのだろうか。

[雨] 第7話
かつてのバンド仲間のために勇次(錦戸亮)が奮闘する話だけでよかったのに、勇次のために幸子(水川あさみ)が金を工面して、ケンカやら、思いやりやら、つけ加えるものだから、ユルい夫婦もので終わってしまった。本郷家を羨む静香(庵原涼香)の絡みも消化不良。

[雨] 第8話
まるで最終回のような、これまでの出来事、登場人物のおさらい(あれからこうなりました的な紹介)で終わってしまった。思い出したように「犬を飼うなら団地から出ていけ」問題を蒸し返してきたと思ったら、12月までに引っ越せばいいって…(初回で、すぐに追放された家族が忍びない)。

[雨] 第9話(最終回)
まったく必要のない最終回。これまでの回想と、犬が死んで悲しんでいる家族の姿を延々と映すだけの1時間。ペットロスに対する描き方も通り一遍だし、前向きになる方法の提示も曖昧。すべてが表層的で薄っぺらく、犬を飼うことを糾弾していた団地関係者は登場すらしない。
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